北海道銀婚旅行

昭和49年に結婚して以来25年、これを記念して夫婦で北海道を旅行しました。 忘れないうちにと思いながらものびのびになってしまいましたが、ようやく書き記すことができました。

平成11(西暦1999)年8月8日日曜日

JR 武豊線(日本一古い貨物線)の亀崎駅(日本一古い駅舎)まで娘に送ってもらい、名古屋駅に到着。
名鉄バスセンターでは待つ時間を感じることなく空港特急バスに乗ることができました。
航空券は往復+最初の一泊を近畿ツーリスト契約のホテルに泊まるオプショナルツアーを利用したので比較的安心して旅行計画を立てることができました。
飛行機の時間を決めて航空券を取ってもらい、あとの日程はすべて自分で決めることが出来るのでとても便利です。

初めて飛行機に乗る妻を窓側に座らせ、胸をワクワクさせて北海道を目指した。
この旅行に合わせて買ったデジタルカメラで窓の下に見える佐渡島を収め、津軽海峡を眼下に見ながら、新千歳空港にランディングしました。
JR の快速で札幌駅までの30分間は窓の外に広がる風景を楽しみました。
北海道の家の玄関は二重のドアで出来ています。
冬に家に入ったときの冷気を防止するのでしょう。
札幌駅に到着しましたが、予想外に暑い北海道を感じつつも、最初の食の目的地であるラーメン屋を探しました。
実は、この旅行では私がすべての食事をご馳走するつもりでやってきました。 札幌駅地下街でさっぽろ東急百貨店の地下食品売り場に店を構える「いちまるラーメン」でおいしい正油ラーメンと塩ラーメンを食べました。
お互いのラーメンを食べ比べたのですが、妻が頼んだ正油ラーメンのほうがおいしかった。 非常に暑くてもクーラーがないのですが、周囲の人たちは熱いラーメンを食べていましたので私たちも熱いラーメンを食べました。


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北海道庁

一日のうちでも一番暑い時間になり、熱いラーメンでますます熱くなったのですが地上に出て、まずは北海道庁に行きました。
そこで最初の記念写真を撮りました。
運良く道庁の前に馬車が停車していまして写真を撮ったのですが、現像するとはっきりしないので掲載するのをカットします。
その後、札幌の観光では定番の時計台に向かいました。
時計台は国指定重要文化財になっていますが、記念写真を撮るのはバックのビル群が邪魔になり、なかなか難しいものです。
絵はがきのように撮るのはあきらめ、所定の場所で時計台をバックに妻の写真を撮り、建物の中を少しの間見学しました。

写真
時計台

次に大通公園を横切り、信号は北1条南4条と表示してあり、計画的な都市の姿を名古屋と比較しつつ、感心しつつ予約している「すすきのグリーンホテル」を探しました。
あまりにも暑いので途中の狸小路ではクーラーの効いていない、いやクーラーが設置されてない喫茶店でかき氷を食べました。
冷たくておいしいミルク金時です。
ホテルに行く途中、札幌三越でバタークッキーをお土産として宅配する手配をしました。
ホテルに荷物を置き、身軽になって地下鉄のすすきの駅から中島公園を目指しました。
あいにくと八窓庵(はっそうあん)は工事中でしたがゆっくりとのんびりと歩き、ひと時の涼を楽しみました。

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豊平館

豊平館(ほうへいかん)では中を見学し、記念写真を写真を撮り更に公園内を散策しました。
一度ホテルに戻り、明日以降の日程を確認し、日の落ちるのを待ちます。
夜はかねてより札幌営業所の営業マンに情報を聞いていたお店で、北海道の味を味わいました。
夕食の場所は地下鉄の「すすきの駅」すぐ傍で、ホテルからも歩いてすぐの「古魯帆来」(ころぽっくる)は評判どおりのおいしさでありました。
メニューは散々迷った挙句に4,000円のコースに加えて、けいじ(幻の鮭の刺身)などの一品料理を 食べたのですが、非常においしかった。
店内はお盆が近い日曜日の夜なのによく込んでいました。
こんなおいしいものがいつでも食べることができる北海道の人は幸せだなあと羨ましく感じつつ、 さらにはお店の雰囲気も好ましく感じました。
もちろん、妻も喜んでくれました。
すすきのの夜は味の幸せを感じてふけてゆきました。


平成11年8月9日月曜日

のんびりした朝を迎え、ホテルで朝食を摂り小樽に向かいました。
札幌駅で行き先も確かめずに小樽方面だからよいだろう、と安易な気持ちで 「ていね」行きに乗ったのですが、なんと手稲は札幌市内でした。
今日は急ぐ旅ではないと二人で慰め合いながら、「おたる」行きの到着を手稲のホームで待ちました。
窓に広がる美しい小樽湾を眺めながら「あさり・ぜにばこ」駅をを通過して、小樽駅に到着です。
駅前で本日のホテルの場所を確認し、小樽市営バスの一日乗車券を購入して 「鰊御殿」(にしんごてん)に向かいました。

小樽駅前から「祝津」行きに乗って約25分、終点の「祝津」で下車。

写真
鰊御殿

バス停からはすぐ前に「おたる水族館」が目に入るが、無視して小さな港の丘の上に立つ 「鰊御殿」に向かいました。
北海道指定有形文化財・にしん漁場建築の「鰊御殿」は明治30年に完成したもので、 昭和33年に積丹(しゃこたん)の泊村から現地点に移築された。
総面積185.1 坪の一部2階建、北陸・両羽地方の切妻造りの民家様式が採用されているのですが、 ニシンで建てられた家の中はさすがに広いものでした。
平成9年に築100年を迎えた「鰊御殿」は入場料200円です。
しかし、今日も暑い。
近くで鰊を焼いている食堂があるのですが、見ているだけで、傍を通るだけでも暑く感じました。
外気よりやや涼しく感じる家の中から港を眺め、記念写真を撮り終え、 再びバスに乗って小樽駅に戻りました。
そして、市営バスに乗って本日のメインである小樽運河へ向かいました。
まずは、妻が楽しみにしていた硝子館を一軒見学し、私は冷酒用のコップを購入しました。

小樽運河の定位置から記念写真を撮り、倉庫を利用してのレストランを一通り観察(?)してから 今日の昼食メニューは予定通りパスタを食べることにし、食前酒に地ビールを飲みました。

写真
小樽運河

おいしいそうな焼き魚の匂いがし、ビールのおかわりをそそられたのですが、ここはがまんがまん。
食後は腹ごなしをかねて、小樽大正硝子館を筆頭に北一硝子館を一号館から五号館までをじっくり見学しました。
もちろん小樽オルゴール堂も忘れずに見学しました。
妻は自宅用にといろいろ物色していましたが、とうとうお気に入りのオルゴールが見つからずにがっかりしていたようです。
運河通りでもお土産用の富良野ワインを宅配の手続きをしました。
小樽ではコンビニエンスストアも小樽らしさを醸し出し、さすが観光都市だと感じつつ午後の部を終え、本日の宿泊先の小樽国際ホテルで旅装を解きました。
小樽駅前にあるこのホテルは小樽の観光スポットを動き回るには少々不便なのですが、今回のサブテーマである歩き回って観光する、いうことにはうってつけであったのです。

夕食は待ちに待ったお寿司です。
空腹感を増すために駅前の本屋さんを訪れたり、妻はスーパーを探索したりしました。
パンフレット片手に店構え、込み具合を参考にして選んだお店はすし屋横丁の 「しかま寿司本店」 です。
すし屋にしては珍しく、女将さんが握ることをうたい文句にしていてパンフレットの写真も女将さんです。
最上級の寿司を注文してやはりビールを頼む。
おいしいのは当たり前だが、おなかに余裕があればもう一軒寿司屋に寄りたいところであります。
あとでわかったことだが、タレントの関根さんのマネージャーのしかまさんの実家でありました。
変身したしかまさんが実家に帰るコマーシャルを見た人も多いことでしょう。
しかまという字はどのように書くのだろうと、夫婦でああでもない、こうでもないと勝手に論じ、幸せ感一杯で二日目を終えました。
ホテルに着く前に我が家の状況確認のため娘の携帯に電話を入れました。
長距離電話は通常の電話よりも携帯電話にかけたほうが安上がりらしい。
過去に東京から自宅にかけたことがあるのですが、そのときよりも10円の落ち方が遅いように感じました。


平成11年8月10日火曜日

函館本線の特急スーパー北斗に間に合うようように札幌まで行き、駅弁を買って乗りこみました。
次の目的地は大沼公園です。
長万部(おしゃまんべ)の駅名を写真に納め、内浦湾のきれいな海を眺め、
駒ケ岳を北から東から南へとまわり大沼公園に向かいました。

車内でおいしい北海道の味の駅弁を食べたあと、小さな駅の大沼公園駅に着きました。
次の函館方面の時間を確認してから大沼公園の散策を楽しみました。
多少あわただしかったのですが、駒ケ岳の撮影ポイントをうまく探して、カメラにおさめ、またデジタルカメラでも撮影しました。

写真
駒ヶ岳

下調べを緻密にやっていたらもう少し散歩できたし、もう少し遠出出来たのですが、まずまずの成果ではありました。
健康的に森林浴を体験し、のんびりと散歩を楽しんだ後、時間どおりに普通列車「函館」行きに乗りました。
昨日は余裕のある時程であったが、今日は忙しい。
函館に着いて「函館オーシャンホテル」でゆっくりすることなく、五稜郭へと向かいました。
函館でも小樽と同様に市電の一日乗車券を購入し、五稜郭ではとうもろこしを食べ、行列ができている五稜郭タワーは上るのはあきらめました。

大砲をさわるなどして、幕末の頃はかくありなん!等と創造しながら、閑静で緑豊かな正五角形の公園をゆっくりと歩きました。
五稜郭タワーからの正五角形を見たかったのですが予想外の混雑は途切れないようでしたので、再び市電に乗り元町方面へ歩を進めました。

写真
ハリストス正教会

函館ハリストス正教会、旧函館区公会堂、金森洋物館などを散策しながら元町の坂を上ったり下ったりしました。
土産物屋を冷やかし、牛乳屋でソフトクリームを食べ、主に建物を撮影しました。

写真
オルゴール堂

夕方になっても暑さは衰えないのでそれはもうおいしいソフトクリームでした。
函館元町は普通の民家は勝手に改築できないらしく、函館市指定建築物というようなラベルが貼ってありました。

夕食は函館で一番古いフランス料理店「五島軒」で食べることにしていたので、予定通りにしました。
今上天皇・皇后両陛下が愛した特選インペリアルリッチ鴨カレーセットは今回は食べずに、普通のフランスコースを注文しました。
時間は程よく進み、いよいよ函館山です。
修学旅行生や団体が多く、長い行列でしたが待ち時間が10分と表示されているし、今日の予定は函館の夜景が最終だったので、待ち時間も気にならずにロープウェイを待ちました。
思ったよりも流れがよく、頂上に到着しました。

写真
函館の夜景

頂上からの眺めはさすがに100万ドルの夜景といわれるだけに絶景でありました。
なんとかカメラに納めようと手すりを利用して、混雑の頭を避けながらフラッシュなしでカメラに収めました。


平成11年8月11日水曜日

函館はとにもかくにも朝市に行かなくては話になりません。
ということで市場な中を丹念に調査し、お土産を買い、朝市最後の北海道の味を味わいました。
私は鮭のハラス定食、妻はイカの刺身定食です。

写真
トラピスチヌ修道院

今回の銀婚旅行の記念品をプレゼントするために、函館市内の西武百貨店で高価な(?)ネックレスを買って、トラピスチヌ修道院までタクシーに乗って行きました。
荷物が多くなったのも、疲れ気味なのもタクシーに乗った原因だが、交通の便と飛行機の時間を考慮して今回の旅行の最後の贅沢をしました。

再度の訪問そして次は道東の旅行を考えつつ、楽しく充実した銀婚旅行を終えた。
函館のタクシーの運転手の話によると、50年近く函館に住んでいるがこんなに暑い夏は初めて経験したらしい。
むしろ今年の夏は名古屋の方が涼しいくらいだそうです。
それほど暑い北海道であったが、妻も喜んでくれた長く記憶に残る旅でありました。
細かな日程もそうだが、食事の内容も細かく計画したことが楽しむことができた要因です。
次回の訪問が出来ることを祈って我が家に帰宅することが出来ました。(完)